老健施設へ単発バイトに実際に行った私の体験を紹介します。
今回のお給料は1650円/時×7時間=11550円
臨機応変な対応を求められますがそこまで大変はなかったので1日の稼ぎとしてはまずまずではないでしょうか。
老健施設は病院とは違い入居者さんの生活がそこにありました。初めて会う入居者さんやその家族への臨機応変な対応が必要だったのが老健施設バイトでした。
病院とは違い入居者さんの生活の場に入って入居者本人の本音を聞きながらケアできるのが老健施設バイトの魅力です。
Contents
朝の挨拶→ワケもわからないまま申し送り参加
おはようございます。派遣できた看護師の〇〇です。よろしくお願いします。
派遣バイトの基本はまず朝の挨拶です。私はいつもこんな感じであいさつをしています。
派遣バイトは事前に派遣会社から時間や時給、当日の服装、仕事内容や施設の概要が書いた書類が送られてきます。
今回は綿パンにポロシャツが指定の服装でした。
詰所的なところでロッカーのカギを受け取って荷物を置き、詰所に戻るといきなり申し送りが始まりました。
名前も顔も知らない入居者さんの送りを聞きます。話されている内容は何のことかさっぱりわかりませんが、施設の方がきっちり管理しているので心配いりません。
いきなり来た派遣の看護師に求められるものはそう高くはありません。
夜勤者からの申し送りが終わったら、施設スタッフが一日の仕事の流れを説明してくれました。
老健施設で派遣バイトを採用している所は施設の方も派遣看護師と仕事をすることに慣れているので基本的には施設のスタッフの指示に従って働けば問題ありません。
ラウンド開始→わからないことだらけ!
私が行った施設は約30人の入居者さんがいました。
私のほかにもう一人看護師の方が来ており、その方も派遣でしたが、この施設によく来ている様子で勝手がわかってる感じでした。
施設の方から自分がバイタルを取る利用者さんの一覧と処置の内容が書いた紙を受け取りラウンド開始です。
入居者さんはみなさん基本的には自分の部屋にいるので
○○さん、おはようございます。看護師の△△です。おかげんいかがですか?
このように挨拶をして入居者さんのお部屋にお邪魔します。
熱や血圧を測りながら夜の様子を聞くのは病棟の仕事と変わりません。
はじめに回った方には巻き爪の傷の処置があったのですが、処置物品がどこにあるかわからない。
しかしここは入居者さんの生活の場。本人に聞くのが一番と思い軟膏の場所やガーゼの場所を本人に聞いて教えてもらいました。
老健施設で働く場合一人で動くことが多く、近くに施設スタッフがいないのでなにか困った時に気軽に聞くことができません。
こうした時に臨機応変に対応する能力が重要なのが老健施設でのお仕事です。
よくわからない処置をしていることもある
一番驚いたのは褥瘡がある入居者さんに、見たことない機械から放たれる赤い光を創にあてる光線療法?でした。こうすれば壊死した肉芽がポロンと落ちるとのこと。
病院では行わないような処置やあまりよくない処置をしている場合もありますが、郷に入っては郷に従えで施設のやり方に口出しはしません。
入居者さんの足に不思議な光を当てているとお昼の時間になりました。
お昼の光景はデイサービスと同じ
お昼になると食堂的なところでみんなで集まって食事をします。
基本的に入居者さんは自分で来てくれますが、車いすの方や介護度が高い方は迎えに行きます。
私は寝たきりのパッといた感じ要介護4-5の方を迎えに行きました。
利用者さんをベッドから起こし、一人で全介助の方を車いすに乗せます。ここでも頼れる人は自分しかいません。
小柄で移乗に自信がない方は施設の人に言って2人でやるのがいいでしょう。無理は禁物です。
食堂に戻ったら食事の配膳です。ここも難関。名前がわからない。デイサービスのように席に名前の札もありません。
施設スタッフに入居者さんの名前を確認しながら配膳します。
注入食の人は胃ろうから注入します。薬の配薬も頼まれますがこれも名前がわからないので施設の方に確認しながら慎重に行います。
このように病院では普段やっている業務ですが、入居者さんの名前がわからないので慎重にならざるを得ません。
よってわからないことは必ず施設スタッフに必ず確認しながら行いましょう。
食後は歯磨きを済ませた方からちりじりに自分の部屋に戻っていきます。
入居者のみなさんの食事が全部終わったら休憩です。
単発派遣バイトの場合、施設の休憩室でスタッフのみなさんと一緒に休憩をとることが多いですが、私はスタッフに外出することを伝えて近くのお店で昼食をとることが多いです。
昼からは処置に回ったりレクに参加したり記録を書いたり
昼からは午前中に回り切れなかった処置に回ります。
処置物品は入居者さんの部屋ごとにある場所が違うので本人に聞いたり、本人がわからないときはスタッフに聞いて処置を行います。
また昼からはレクレーションがあったのでみなさんをお誘いして見学。レクの後はおやつの時間。
昼食の時と同じように入居者さんのお迎えや移乗を行います。
そして少し空いた時間で記録を書きます。処置をした方のカルテに処置の内容と皮膚の状態などを書きます。
デイサービスと違い、看護師が書く記録が少しあるのも老健施設のお仕事の特徴だと思います。
すぐにくる晩御飯の時間 勤務終了
15時におやつを食べて17時には夕食です。
少し早いように思いますが、施設の夜勤のスタッフの兼ね合いでどうしても早くならざるを得ないようです。
またまた入居者さんをお迎えに行ったら17時となりました。皆さんにあいさつをして定時で上がります。
派遣バイトの場合、施設の方も自分の仕事で忘れている場合もあるので、勤務時間が来たら施設スタッフに定時なので上がっていいかを自分で確認しましょう。
老健施設バイトに行った感想とまとめ
以上が老健施設バイトに行った時の実際の仕事の流れです。
初めていく施設の場合、入居者さんの名前と顔が一致しなかったり、使いたい物の場所がわからなかったりとなれないことが多く、臨機応変な対応が必要なお仕事でした。
その分今までの自分の経験が生かせる環境だと思いました。
また入居者さんは自分の部屋でリラックスしているので世間話や家族へのグチなど普段病院の患者さんと話せないような内容の話をしてくれて面白かったんです。
副業で単発バイトをやってみようかなと思う方である程度の経験があれば老健施設でのバイトも問題なくできると思います。
一人でやらないといけないことが多いので経験年数が浅い方にはおすすめできません。