看護師の転職において大卒と専門卒に採用の差はあるのか、特に専門卒の人は気になる問題ではないでしょうか。
結論から言うと採用に差はまったくないといってもいいでしょう。
それは理由を考えればよくわかります。
看護師の転職に最終学歴は大きな差にはならない
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看護師の大卒者と専門卒者の違い
看護師の大卒と専門卒の違いに関して、働いていてその違いを感じることはほぼありません。
受けてきた教育は同じなのでどちらに優劣があるのかは全く持ってないです。
基本給が違う
大卒と高卒で違いがあるとすれば基本給が違います。
4年大学卒業 約340,000円
3年看護専門学校卒業 約330,000円
これは私が今働いている病院の採用情報から参考にしている数字です。
大卒と専門卒では基本給が1-2万円ほど違います。
年次昇給が大き看護師の給料ですが新人時代から大卒と高卒では基本給が違ってくるだけで他の労働条件は全く一緒です。
ここ15年で看護師の大学教育が一気に進み、全国のいたるところの大学で看護学部が新設されました。
しかしそれまでは看護師と行ったらほとんどが専門卒であり今の管理職の多くは大卒ではありません。
現場で働く看護師の半分以上も専門卒のベテラン勢が多くいます。
こうした風土からも転職の際に大卒と専門卒で採用に差が出ることは考えにくい状況です。
仕事ぶりも同じだから・・・
看護師の仕事ぶりも大卒と専門卒という区別ではその違いはありません。
離職率に関してもどちらかが明らかに高いと言った状況ではありません。
特に新人の時は、時間に余裕があった大卒より忙しい学生時代を過ごしていた専門卒の新人のほうが精神的に強い印象を持っている看護師が多くいます。
仕事ぶりが同じで、離職率に有意差もない。
しかし給料は大卒看護師のほうが少し高い。
こうした条件を考えた時、自分が経営者なら賃金の高い大卒看護師を優遇して採用するでしょうか?
今の現場の状況と給与面の条件を考えると大卒と専門卒で採用に差は生まれないとわかります。
現時点では昇進にも関係がない
実際に病院で働いていて感じるのは最終学歴に昇進は現時点では関係していないということです。
病院での今の看護師の管理職の人達はほぼ専門卒で逆に大卒が珍しかった時代の人たちです。
病院での昇進に重要な要素は最終学歴ではなく、病棟での貢献度や周囲のスタッフからの信頼、リーダーシップが挙げられます。
ここに大卒だから専門卒だからという話を持ち出してくる人は皆無です。
昇進でも採用でも問われるのはその人の人柄です。
転職で問われるのは前職で学んだことを次の職場でどう活かすか
看護師の転職で、面接で前職では何をしたかを聞かれ、後輩指導や院内での委員会活動を答えることが多いと思います。
しかし採用担当者が知りたいのは前職での経験を新たな職場でどのように活かしてくれるかです。
中途採用として採用するのですから、ある程度の即戦力を求められています。
ここで重要なのは大卒か専門卒かではなく、即戦力として自分が次の職場で何ができるかということです。
このことから考えても看護師の転職に最終学歴は関係ないと理解できるのではないでしょうか。
まとめ
看護師の転職に学歴は関係あるのかを給与面・仕事内容・周囲の環境から考えました。
転職者は中途採用者として即戦力が求められます。
そこの最終学歴が絡む要素はないので、もし心配なら気にする必要はないでしょう。
それよりも重要なのは次の職場で自分は何が出来るかを採用担当者に渡ってもらうことです。
こうしたアピ-ルを面接で出来るといい印象を与えることができ採用につながると思います。