50代の看護師といえば、子どもがいる方はある程度手がかからないようになってきて、体力的には夜勤がしんどくなってくる世代。
転職してゆっくり働きたいと思っている人は実は多いと思のではないでしょうか?
この年代の方は管理職でなければ転職は難しいかなーと思いがちですが、そんなことはありません。
働く場所を選ばなければ50代でも60代でも看護師として働くことができるのが看護師という職業です。
夜勤をせずにそこまでガツガツお金を稼ぐのではなく、自分の時間も取れる職場を探している方には、デイサービス看護師に転職するのはどうでしょうか。
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デイサービス看護師をすすめる理由
私は現在看護師10年目ですが転職経験は3回。
経験した病棟は整形外科、血内、外来そして現在は救命センターに勤務しています。
その間に看護師の副業単発バイトでデイサービス、老健、訪問入浴、訪問診療と多種多様な場所での勤務経験があります。
そうした経験を通じて、50代の方がキャリアではなく、自分の時間を求めてゆっくり働きたいと思っているならデイサービスを勧めたいです。
仕事がしんどくない
看護師はかなりの体力勝負の仕事ですよね。
自分よりも重たい人を体位交換したり、トイレ介助したり。
私自身は男性ですが自分がそれなりに歳を重ねたときに今と同じ仕事内容をできるかと聞かれたら自信ありません。
病院での看護師の仕事はそれほどの体力仕事ですが、デイサービスの看護師の仕事はそれほどではありません。
もちろんトイレ介助など少し力が必要な場面はありますか、基本的にはADLもそれなりの利用者さんが来るので、軽介助程度で対応できます。
基本的にはデイサービスは夜勤がないためフラフラで一晩働く事もなくなります。
また施設にもよりますが、多くの場合記録は主に一緒に働く介護士の人たちが書いてくれるので看護師の記録の負担は病院と比べればかなり小さいです。
デイサービスは穏やかな雰囲気で働くことができる
病院に勤めていたら特に急性期の場合は患者さんの命に関わる機会も多くピリピリとした空気感の中働いています。
しかしデイサービスの利用者さんは皆さん持病がありながらも、自宅で生活ができているレベルの比較的元気な高齢者の方々です。
病院とは違い、デイサービスの食事やお風呂、レクレーションを楽しみに来ているので穏やかな雰囲気の中働くことができます。
いつまでもピリついた雰囲気で自分のメンタルをすり減らすよりも、穏やかな雰囲気の環境を選ぶことも大いにありなのではないでしょうか。
主な仕事内容が利用者さんの健康管理
デイサービス看護師の主な仕事内容は利用者さんの健康管理です。
利用者さんがデイサーバスに来たらバイタルを取って記録していきます。
基本的に体調の悪い利用者さんはデイには来ませんので病院のように状態が悪い人はいません。
日々バイタルを取る中でいつもより血圧が高い、今日は少し体調が悪い人などをみつけて横になってもらったりして状態を見たりもしますが、医療的な処置はほぼないと思っていいです。
浴後の軟膏塗布や食事の配膳、場所によってはレクレーションを企画する場合もあるますが、基本的にはそれほどしんどくもなく、慎重な作業は要しません。
求められる人材と合う
デイサービスで50代でも看護師の募集をしているところは、今まで培った看護師経験を生かして、おおらかな気持ちで働くことです。
他の介護スタッフは20-40代がおおく、経験豊富なベテラン的な立場でほかスタッフと協力して働くことを求められます。
第一線を退いて少しゆっくりと働きたい人にとっては、自分希望する働き方とマッチしているのではないでしょうか?
今後も介護分野での看護師需要は伸びていく
日本は当分の間、高齢者が右肩上がりに増えていくのでデイサービスも今以上に求められていくことが考えられます。
介護分野での看護師の活躍は容易に想像できます。
実際に病院以外で働く看護師は増えており、転職の際に病院以外で働くことを選ぶ看護師の方は増えています。
現在デイサービスは看護師の確保がなかなか難しく派遣の看護師を使っている施設が多くあります。
つまり需要に対して供給が間に合っていない状況であり、今後もこの状況は続くことがよそうされます。
こうした理由からもベテランの看護師が介護分野でも求められているのです。
デイサービス看護師の予想年収
デイサービス看護師の予想年収は施設によって大きく違いますが、年収350-400万円程度の稼ぎになります。
月給で言うと手取り20万円前後です。
病院で勤めていた給与と比べて大きく減ると思いますが、その分自分の時間と心の余裕は増えると思っていいでしょう。
興味があるなら単発派遣バイトにいってみる
もし興味があるなら単発派遣バイトでデイサービスで働いてみると良いと思います。
単発派遣バイトを利用すれば1日だけでも働くことができるので、実際に働いて自分がどう感じるのかを体験することができます。
私は普段からMC─ナースネットを利用して単発派遣バイトに行っています。
全国に支店があるので、各地でのお仕事紹介が可能になっています。
50代看護師が転職を成功させる秘訣
看護師の転職に関しては同じ資格を持っていながら選ぶ施設で仕事の内容は大きく変化するため、自分がどういった目的で転職するのかをよく理解しておかなくてはいけません。
転職する理由を明確にしておく
看護師の転職で50代の転職となると、キャリアアップであったり、スキルアップ、働く環境のレベル向上といった理由での転職は実は少ないのではないでしょうか?
それよりも自分の時間が欲しかったり、夜勤を辞めたい、忙しい仕事から開放されたいのどの理由が多いと思います。
実際に転職して給料が下がったり、人間関係を再構築する大変さがあったり、新しい環境に飛び込んでいくことの大変さがあります。
新しい職場で働き始めたときに、初めの頃はしんどいと思うのですが、こうしたときに『自分がなぜ転職を選んだのか』理由がはっきりしていると頑張れるのです。
仕事優先の日々から自分の時間優先の生活にしたかったからという理由が明確になっていれば初めのつらい時期も乗り越えることができます。
素直に受け入れる
長年看護師として働いていると、自分のこだわりがるよくなってくるので、新しい仕事に対しても『もっとこうしたらいい』という意見はあると思います。
しかし初めから自分の意見を言い過ぎるともとからいる人との衝突を生んで、人間関係を作っていく上で不利になります。
『もっとこうした方がいのに』
『このやり方は間違っている』
こう思ってもまずは教えてもらったことを受け入れて、自分が仕事を覚えて人間関係を作り、同僚の信頼を得てから必要なことは改善していくのが良いと思います。
柔軟性を持ち、自分のやり方や考え方にこだわりすぎないことは転職先で早く仕事をおぼえ、人間関係を上手く作っていくコツです。
おおらかな気持ちで働く
転職先でも経験豊富なベテラン看護師として求められることは、おおらかにゆったりをした気持ちで働くことです。
とくにデイサービスは利用者さんの生活の一部なので利用者さんの生活に入っていくつもりで和やかな雰囲気でゆったりを働くという心構えで働くことが必要です。
デイサービス以外の転職先候補
訪問看護
訪問看護もおすすめの転職先です。
病院とは違い家庭での場で、経験豊富な看護師が利用者さんに必要な医療と看護を提供するという意味で需要はあります。
自分の看護師としての経験も十分生かして働けるでしょう。
夜勤も基本的にはありませんので体力的にもなんとかなると思います。
老人保健施設
老人保健施設=老健も50代の看護師の転職候補に上がる施設です。
基本的には入居者の生活援助が主な仕事になるので、それほど緊張感は必要としない仕事内容です。
しかし老健の場合は夜勤があるところがほとんどで、介護士の方と一緒に夜勤をすることになります。
この点体力的にしんどい場合もあるでしょう。もちろん夜勤回数は病院で働くときよりも少なくなるでしょう。
療養型の病院
療養型の病院も候補に上がってくるでしょう。
この場所に関しは下手をすると忙しさは変わらず、夜勤回数もそこそこの可能性がありあまりおすすめできません。
管理職としての転職を望むなら
管理職経験があり、管理職としての転職を望むなら、看護師転職サイトに登録して、管理職案件を紹介してもらうのが良いでしょう。
私が以前ナースパワーに登録して聞いたところ、それほど量は多くないが管理職案件も扱っているとのことでした。
年収で言うと600万以上とのことだったので、管理職としての転職希望なら一度看護師転職サイトに登録して、管理職希望の転職といって相談してもらうのが良いと思います。
まとめ
50代から新たな環境に転職することはとても勇気のいることです。
しかし仕事中心生活を辞めたいと感じているなら、看護師には多くの選択肢があるので、その選択肢を上手く使って自分が思うような日々を送れるように、転職も一つの手段です。
今は昔と比べて転職がしやすい環境が整っています。
看護師転職サイトのような以前はなかった新しい仕組みやサービスを使って納得いく転職ができるといいですね。